臨機応変とその場しのぎ

意識改革

この似て非なる二つの行動について、皆さんはどう感じているでしょうか。

前者は備えが十分にできている故に、プロセスに一貫性があります。しかし、後者は場当たり主義のため、辻褄の合わない部分が散見されます。

要するに、想定外の状況を処理する上で、対応力の有無によって結果がどちらかに振られる性質を持っているということなのです。

それでは具体的に何が違うのか、詳しく説明していきましょう。

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目的がブレないのが臨機応変

目的に到達する道から外れない

たとえ想定外の出来事や、意に反する流れが起きたとしても、当初の目的を達成させるために、上手に方向転換するのが臨機応変です。

当然安易な妥協はせずに、最善の方法を模索して対応します。

持てる能力をフル活用

臨機応変に振る舞える人ほど、経験や知識に基づいて判断する傾向が強く現れます。

様々な条件を組み合わせて、ベターな道を選び出すために、趣旨から大きく外れることはありません。

もちろん近視眼で独善的に物事を進めるような、横暴な対応はするはずもありません。

包括的な視点を持った柔軟性

柔軟な対応に努めつつも、仕事の流れや関連性についても考慮して判断できるのが、臨機応変の隠れた条件です。

仕事の変更に伴う業務負荷を最小限に留めるために、周囲への根回しを怠りません。

これがスマートにできるようになったら、確実にデキる社員として一目置かれるでしょう。

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その場しのぎは糸の切れた凧

根本的かつ有効な対応になっていない

その場しのぎとは、保身のために問題を先送りするだけの行為でしかありません。

さらに、場当たり的な思いつきで物事に対処するため、ちぐはぐな対応になってしまい、目的に対する満足な結果は得られません。

このような対応を続けていると、相手に足元を見られてしまい、できないヤツという烙印を押されてしまいます。

当たればラッキー的な楽観主義

その場しのぎを繰り返す人は、物事を深く考えずに行動するタイプです。

また、自分は仕事ができると勘違いしている人が多く、現状分析による事前準備などを一切しません。

したがって、博打のような仕事のやり方なので、成功する確率は極めて低くなります。

学生のテストならいざ知らず、運を天に任せるような仕事をしている人は、社会人としての資質を疑わざるを得ません。

周囲を混乱に陥れるトラブルメーカー

後先を考えずに物事に対応すると一体どうなるでしょうか。

当然イレギュラーなことが発生しまくるので、関係する人たちに多大な迷惑をかけてしまいます。

それでも非を認めて反省するなら可愛いのですが、場当たり主義的発想の人は、こういった事態に陥ってもその場しのぎをしようとするから厄介です。

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両者の決定的な違いとは

臨機応変とその場しのぎは、ともすると混同してしまいがちなのですが、その本質は全く異なります。

①目標に対する意識の高さ

②確度の高い対策を立案する能力

③仕事を俯瞰できる目線

これらが備わっているか否かによって、臨機応変に対応できる優秀な人材か、その場しのぎを繰り返すヘボい人間かに分かれます。

もし、対策を組み立てるパーツが乏しくて、心苦しさを感じているのであれば、上記の①~③を意識しつつ行動してみてください。

謙虚な気持ちで経験と知恵を豊富に蓄えるようにすれば、必ず臨機応変に対応できるようになれます。

なお、利己主義で視野狭窄な人ほどその場しのぎに走ってしまうので、まずは己を省みることから始めてください。

反省する心がなければ、経験と知恵は永遠に身につけられないことを肝に銘じるべきです。併せて、根拠のないムダな自信も捨て去りましょうね。

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