業種によって異なる課題解決能力

課題解決

世の中には進歩し続ける教師と旧態依然のままか、ともすると交代している業種が存在します。なぜそのような違いが生まれるのでしょうか。

私は5回も転職を繰り返し、さまざまな業種で働いてきた経験から、明確なルールや判断基準の有無こそが、課題解決能力の差が生まれる一因であると確信したのです。

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ルールの厳格性が課題解決を左右する

ルールや基準が明確になっているケース

個人の裁量や技量が業務に影響を与える程度は、業種によって異なります。例えば製造業では、製品の品質にブレを生じさせないため、作業がマニュアル化され、一定の管理基準が設けられているのです。

例えば業務上で問題が発生した場合、運用しているさまざまな基準に沿って現状分析が行われます。その結果をもとに不具合が改善されるため、個人の裁量が影響を与える余地は少ないと言えるでしょう。

そうは言っても、昨今ではデータの改ざんなどが頻発しているので、この常識は当てはまらなくなっているのが悲しい実態なんですけどね。

ルールや基準があいまいなケース

一方でルールや基準よりも、個人の技術や技量が物事の判断に大きく影響を与えているのが、第一次産業や第三次産業の世界です。

個人の能力やセンスが、営業成績は作物の収量を左右するので、俗に言う「マイルール」が平然とまかり通ってしまいます。

そうなると一つの課題を解決する基準が何通りにもなるので、課題解決手法の画一化とブラッシュアップが阻害されます。

これにより真の原因が追求されなくなるために、変化や改革から遠ざかってしまうのです。これはオレオレ主義が招く弊害と言っても良いでしょう。

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課題解決に業界の違いはない

異業種の経験者からの忠告に対して、業界によって考え方が違うと声高に言う人がいますが、私は違うと思っています。

明確なルールや判断基準は、業界を問わずに必要であり共通です。それを個人や業界の都合でうやむやにしているから、いつまでも真の改革が行われずに取り残されるのです。

皆の意見をフラットに聞き入れる風土にならなければ、共通認識による課題解決がなされず、衰退する業界となって消えていくことでしょう。

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まとめ

これはあくまでも私見なので、色々な考え方があって良いと思います。また、世の中の仕事は必要だからこそ存在しているのであり、そこに優劣はありません。

間違っても製造業が優れていて、他はダメという視点でもありません。ルールや基準づくりが大切だよねというお話なのです。

さらに、「こうすればもっと良くなる」という意見を柔軟に取り入れて、意固地にならずに話し合うべきなのです。

変化に対応できないといずれは衰退します。今の日本の成長が滞っているのは、高度経済成長という成功体験から、脱却できていないからです。

今まで通りやればなんとかなると思い込みたいがゆえに、現実から目をそらしているだけなのです。

もう日本は先進国でも経済大国でもありません。輸入に頼らなければ生きていけない脆弱な国でもあります。

本当の意味での国力は何かを考えて、既得権益に縛られることなく、自分たちの足元を改めて固めるために、新しいことにチャレンジする社会になってほしいものです。

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